非同期選択ペトリネットの活性条件
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概要
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ペトリネットは離散事象システムのモデリング,解析,性能 評価,検証などに用いられる数学的かつグラフィカルなツールである.活性問題はペトリネットを解析する上で最も重要な問題の一つである.これは各トランジションの発火可能性に関係しており,システムが冗長な素子を持たないことを判定することとも解釈される.一方,拡張自由選択(EFC)ネットの活性問題は既に解決済みであるが,EFC ネットのsuperclassである非同期選択ネット(DC)の活性十分条件は,各deadlockが,初期マーキングされたstructual trapを含むことであることが知られているのみであった.本論文では,DCネットの活性の必要十分条件を,新しいtrap (i.e., behavioral trap)を用いて与えている.またDCネットがbehavioral trapを持つ準最簡クラスであること,特異極小deadlockを持たないことを示し,更には少なくとも1個のdeadlock を含むDCネットの活性が,各極小deadlockの局所活性条件(i.e., real or virtual d-t props.)で決まることを示している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-07-26
著者
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