仕様の記述とプログラムの作成
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概要
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要求仕様についてはそれぞれの応用分野において、処理の内容に即して有用な手法が、いくつか提案されている。この報告は仕様の作成の始めに、処理関連対象の計算機内における型やデータ構造を選定してデータベースに登録したのち、これらの処理対象に、モジュールライブラリーに設けられている基本的な処理ルーティンや関数プログラムを適用して要求する処理を施したり、要求するデータを出力する仕様を作成し、仕様からプログラムを半自動的に作成する一つの手法とその実験システムMAPP(Module Aided Programming system by using Prolog)についてその概要を述べる。仕様の言語及びその処理にはプロログを用いる。これは,PROLOGが仕様の機械可読性の他、仕様のトップダウン的記述、モジュールの検索、取り込み、リンクなどプログラム作成の自動化に比的適した言語であるからである。処理対象の型や構造を始めに選定するのは、入出力などの標準的な処理は、対象の型やデータ構造に応じてほぼ決まっており、仕様で指定したデータ構造に応じて既成の標準的なモジュールをカスタマイズしてを再利用するのが効率的であるからである。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
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