発声重複区間を含む対話音声の話者区分化に関する検討
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概要
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談話分析作業を支援するツールの開発を目的として, HMMを用いた発声重複区間を含む対話音声の話者区分化に関する検討を行った.発声重複区間のHMMを, (1)対象話者の同一発声の単語音声データを加算したデータを用いて学習する方法と, (2)対象話者の単語音声データをランダムに加算したデータを用いて学習する方法でそれぞれ構築した.これらの方法で発声重複区間のHMMを構築し, 発声重複区問を含むように作成した評価用データに対して話者区分実験を行った.その結果, 正しく話者区分化を行えた区間の割合が前者より後者の方が良い結果を得た.また, 認識に用いるHMMネットワークに関して不要な状態遷移を削除し, それぞれの状態遷移に遷移確率を付加することで, エラー数を減らすことができた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-12-13
著者
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