音声のスペクトル包絡に含まれる個人性について
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概要
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単母音のスペクトル包絡における個人性について聴取実験による検討を行った。実験には、LMA分析合成系を使用してスペクトル包絡を種々変形した音声を用いた。第1に、スペクトル包絡に個人性が含まれることを確認した。第2に、スペクトル包絡の微細構造と個人性の関係を調べる実験を行い、話者の識別には母音の識別よりも細かいスペクトル包絡の情報が必要であることを明らかにした。第3に、スペクトル包絡の帯域と個人性の関係を調べる実験を行い、単母音のスペクトル包絡における個人性は22FRB Rate(2212Hz)以上の帯域、母音の特徴は12ERB Rate(603Hz)〜22ERB Rateの帯域に顕著に現れ、それらは独立に制御可能であることを明らかにした。
- 1994-03-18
著者
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