方向性の手掛かりが雑音環境下での報知音の検知能力に及ぼす影響(聴覚・音声・言語とその障害,一般)
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概要
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報知音は,対象者にいかなる場所においても正確に知覚される必要がある.しかし,実環境下では様々な雑音により報知音がマスクされ,正確に知覚できない場合がある.そのため,この問題を回避するためには,雑音環境下での報知音の知覚特性を明らかにすることが重要となる.本稿では,車室内の雑音環境下において,方向性の手掛かりが報知音の検知能力にどのような影響を与えるかを調査するため,パラメータ値の操作が容易な頭部伝達関数(HRTF)により雑音環境を模擬した仮想聴空間下において,報知音のマスキング閾値を測定した.その結果,報知音の成分周波数が1.0kHzのとき,両耳間時間差(ITD)と両耳間位相差(IPD)が報知音の検知能力の向上に用いられることが分かった.これに対し,報知音の成分周波数が2.5kHzのときは,信号音が正面に固定された条件において,ITDとIPDの他に両耳間レベル差(ILD)も報知音の検知能力の向上に用いられることが分かった.
- 2009-02-26
著者
-
赤木 正人
北陸先端科学技術大学院大学
-
岩谷 幸雄
東北大学電気通信研究所
-
鵜木 祐史
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
黒田 直樹
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
李 軍鋒
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
岩谷 幸雄
東北大学電気通信研究所:東北大学
-
鵜木 祐史
北陸先端科学技術大学院大学
-
李 軍鋒
北陸先端科学技術大学院大学
-
Unoki Masashi
Atr Human Information Processing Research Laboratories Japan Advanced Institute Of Science And Techn
-
Akagi Masato
Japan Advanced Inst. Sci. And Technol. Ishikawa Jpn
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