時間-周波数領域のICAを用いる実環境における音響信号のブラインド分離処理
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概要
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本報告では、音源のブラインド信号分離処理(BSS)を雑音の多い実環境、特に車両内の環境に適用するための新しい手法と適用結果について報告する。我々は、畳み込み性混合信号を容易に分離する手段として、時間-周波数領域での複素数対応FastICAを学習課程に採用した。FastICAを選択した根拠は、雑音に対する優れた耐性を実現できると言う点であるが、更にPermutation問題の解決にも極めて有効な選択であった。FastICAの評価関数の構造上、ある周波数での分離行列の初期値に隣接周波数での分離行列の推定結果を利用することにより、分離された成分の順番が隣接周波数における順番と一致するように収束することを確認した。計算によって混合した音声信号や実環境で録音した信号を用いた分離実験結果により、本手法の有効性を示す。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-04-20
著者
-
須貝 和義
クラリオン
-
大塚 将史
クラリオン株式会社技術研究所
-
新妻 照夫
クラリオン株式会社技術研究所
-
丁 数学
会津大学コンピュータ理工学部
-
新妻 照夫
クラリオン株式会社技術開発本部要素技術開発部
-
丁 数学
クラリオン株式会社要素技術開発部研究グループ
-
芦沢 正樹
クラリオン株式会社技術研究所
-
須貝 和義
クラリオン株式会社技術開発本部要素技術開発部
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