新しい公開鍵暗号の原理とその一実現法

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概要

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従来の比較的安全とされる公開鍵暗号方式は、その安全性を素因数分解に基づく方式と、離散対数問題に基づく方式であった。一方、近年、ナップザック問題あるいは、格子の最小ベクトル問題の困難性に基づく積和型暗号、さらには多次多変数方程式の解を求める困難性に基づく多次多変数公開鍵暗号等は、安全性の根拠とされる問題が、特殊なクラスに属していることから、十分な安全性を確保できないという問題があった。しかし、多次多変数暗号は、暗号化および復号の処理が高速であるという利点があり、より安全な方式が実現されれば、ICカードあるいはセキュリティサーバへの応用が期待される。本稿では, 公開鍵暗号の新しい原理を提案するとともに、多次多変数暗号の安全性を向上させる手法を提案する。
2000-11-06

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