統合型多変数公開鍵暗号PPS方式の提案 : PMI方式及び2層式持駒方式によって強化されたSTS方式(セキュリティ関係,一般)
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概要
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本文では,量子コンピュータの実用化に備えて,公開鍵暗号の安全性を強化すべく,(1)2層式非線形持駒方式(2)PMI(3)STS型多変数公開鍵暗号方式(以下,STS型MPKC)の各々の長所を活かし,欠点を補い合って,安全性を強化した,新しい多変数公開鍵暗号方式PPS(Perturbed Piece In Hand STS)統合方式を提案する.STS型MPKCは,その非線形変換を構成する各多項式に関する二次形式の行列において,rankの高い部分と低い部分が共存する方式であるが,PPS統合方式は,原方式であるSTS型MPKCに対し,先ず,そのrankが低く,ランダム性が小さい部分に対して,2層式非線形持駒方式の適用により,原方式部に擾乱多項式を加算してグレブナ基底攻撃などの代数攻撃に対する安全性を高め,更に,その補助方式部に対してInternal Perturbationを適用する構成となっており,rank攻撃,差分攻撃に対する耐性も同時に強化された統合的方式である.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2009-06-25
著者
-
辻井 重男
中央大学研究開発機構
-
笠原 正雄
大阪学院大学情報学部情報学科
-
只木 孝太郎
中央大学研究開発機構
-
藤田 亮
中央大学研究開発機構
-
五太子 政史
中央大学研究開発機構
-
辻井 重男
中央大 研究開発機構
-
笠原 正雄
大阪学院大学情報学部
-
藤田 交
東京理科大学大学院工学研究科
-
只木 孝太郎
北海道大学理学部
-
藤田 交
中央大学研究開発機構
-
笠原 正雄
大阪学院大学情報学部:中央大学研究開発機構
-
只木 孝太郎
中央大学研究開発機構:独立行政法人科学技術振興機構 Crest
-
笠原 正雄
大阪学院大学
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