合成音声を用いた両耳合成に関する基礎的検討
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概要
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聴力検査への応用を視野にいれた、合成音声を用いた両耳合成(融合)に関する基礎的検討を行ったので報告する。合成にはターミナルアナログ型の合成方法を用いた。この方法を用いれば自由にホルマントを与えることができる。具体的には、例えば、右耳に第1ホルマントを除いた合成音声を、左耳に第2ホルマントを除いた合成音声を同時に提示し、中枢でお互いに欠けたホルマントを補い、第1、2ホルマント共に存在する通常の合成音声として知覚させる。第1, 2ホルマント共に与えた合成音声、第1又は第2ホルマントを除いた合成音声を片耳提示した場合と両耳合成をさせた場合の差違について、健聴者を被験者として基礎的な検討を行った。その結果、第1又は第2ホルマントを除いた合成音声を片耳に提示した場合と両耳合成をさせた場合とで異なる母音として受聴される音声が見つかった。これは検査として使える可能性が有ると思われる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-03-09
著者
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三浦 宏康
金沢工業大学工学部
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大山 玄
徳島大学医学部耳鼻咽喉科
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三浦 宏康
金沢工業大学電子工学科
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大山 玄
徳島大学医学部耳鼻咽喉科学教室
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甲斐 智裕
金沢工業大学電子工学科
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松盛 浩典
金沢工業大学電子工学科
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伊藤 陽一
金沢工業大学電子工学科
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大山 玄
徳島大学医学部
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