嗄声評価におけるケプストラム分析の有効性
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概要
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暖声評価におけるケプストラム分析の有効性について様々な検討を行ったので報告する。資料は正常者及び疾患者の様々な発声条件、治療前後の持続母音、及び合成音を用いた。その結果、正常群の音声のケプストラムのドミナントピーク(CI)の平均値が疾患群のC1の平均値より大きく、治療前の音声のC1より術後のC1が大きいことからC1は声評価に有用であると考えられる。又、ケプストラムにおいては、C1他にも、数個のピークが出現する。場合によっては、基本周期の位置に現れるピークより、他の位置にあらわれるピークの方が値が大きいことがある。この性質を合成音を用いて検討した。その結果、C1のピーク値のみでは単に、揺らぎがあるとしか判らなかったが、第2ピーク等をあわせて考慮することにより、揺らぎの種類等揺らぎの性質が更に詳細に解析できることが判明した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-03-04
著者
-
三浦 宏康
金沢工業大学工学部
-
大山 玄
徳島大学医学部耳鼻咽喉科
-
石黒 仁史
金沢工業大学電子工学科
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三浦 宏康
金沢工業大学電子工学科
-
大山 玄
徳島大学医学部耳鼻咽喉科学教室
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大山 玄
徳島大学医学部
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