MD、ICレコーダ等における録音歪みについての1検討
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概要
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MD,ICレコーダ等を趣味以外の目的、例えば、後で分析、評価をする目的で用いられる場合も出てきている。MD,ICレコーダ等は確かに小型で、ランダムアクセスも可能なので扱いやすい。しかし、様々な方法で、情報圧縮をかけているので、音声、音響等の各種信号を記録し、後で、音響、音声分析を行うのは問題があると思われる。そこでどの程度の歪み、問題があるかについて検討をおこなった。その結果、持続時間においては大きな問題はない。波形そのものについては基本周波数が高い場合はあまり問題がないが、基本周波数の低い矩形波等で変形が大きい。しかし、基本周波数においては大きな差はみられない。スペクトルでもホルマント周波数、バンド幅の様なおおまかな特徴においては問題ないが、微細な構造においては歪みがみられる。発声障害音声の揺らぎ指標でもそれほどの影響がでていないが、場合によって誤差がみられる。聴覚印象でもそれほどの差異は聞こえず、主観的評価基準をかえるほどの影響はでていない。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-03-23
著者
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