2モーラを単位とする音韻継続時間長規則
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概要
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テキスト音声変換に適用する音韻継続時間長制御方式について検討している。日本語の時間構造では拍の等時性が顕著な特徴であり,これに基づく規則化が行なわれることが多いが,単調で自然性の点でも十分なものではない。そこで筆者らはさらに上位の時間構造上の特徴として指摘される2拍を基本単位として継続時間長を制御する方式を提案している。提案する時間単位を8名の話者の発声した文音声を用いて分析した。その結果,これらの単位には話者によらない傾向が存在すること,また文内の位置や文節モーラ数との間にも特有の関連が存在することが分かった。さらに文中のポーズ長について分析したところ,すべての話者がポーズについても拍の構造を維持しようとしていること,それ以外の特徴は話者に大きく依存し,ポーズのとりかたが話者特有のリズム感の要因として重要であることが確認された。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-07
著者
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