日本語長音の短母音化現象 : 語中位置および発話のスタイルとの関係
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概要
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日本語長母音の短母音化現象の実態を, [1]自然談話の聴覚的分析, [2]文朗読音声の音響分析, [3]合成音声による知覚実験, の3手法によって分析した. その結果, 自然談話のスタイルにおいては短母音化が頻繁に起こるが, 文朗読というスタイルにおいては起きないことが分かった. また, 語頭位置ではほとんど起きず, 語中ないし語末の音節において起きやすいことが分かった. さらに, 合成音声による知覚実験においても語中位置と短母音化の関係を指示する結果が得られた.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-12-11
著者
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