海馬CA3領域の神経活動の伝播を用いた時系列記憶モデル

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概要

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海馬は記憶や学習に関わる脳の部位であり、連想記憶、時系列記憶、空間学習などに関わっていることが知られている。よって海馬は記憶パターンを保持するだけでなく、それらの記憶パターンの時間関係も保持しているのではないかと考えられる。一方、海馬CA3領域では神経活動の伝播がしばしば観測される。本研究では、CA3とCA1から成る2層の海馬神経回路モデルを用い, それらの2層をつなぐシャーファー側技の結合強度を変えることにより、3つの記憶パターンを埋め込んだ。さらに、それらの記憶パターンの時間関係をCA3層の非対称な反回性結合強度として埋め込んだ。その結果、CA3層の自発神経活動の伝播方向が、非対称な反回性結合強度によって決まり、埋めこまれた3つの記憶パターンを順に想起することができた。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-01-21

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