カオスの生じる簡単な電気回路
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概要
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カオスの生じる3次元の発振回路として,簡単な回路構成のものを見いだした.それは電圧制御型非線形能動素子1個,キャパシタ1個,及び,あまり小さくない抵抗Rを直列にもつインダクタL(コイル)2本の計4個の素子を並列につないだ回路である.筆者らは先に,このコイルが1本の場合の発振器がB.V.P.方程式で記述され,抵抗Rと非線形抵抗の大きさを表すパラメタμの大きさにより,非発振,発振(交流),発振停止(直流)と変化することを示した.2本のコイルのLとRを,それぞれ発振と発振停止の値に設定すると,適当なμの値でカオスが生じることをシミュレーションで確かめた.この回路はカオスとは何かを考える上で,興味深い回路である.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-01-28
著者
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