3次元発振器のカオス発生条件に関する考察(II)
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概要
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前報では, 3次特性非線形抵抗素子を含む3次元発振器において, カオスが生じるための条件について検討し, 「周期倍分岐を経てカオスが発生するためには, まず非対称なリミットサイクルが発生することが必要である」という仮説を提案した.この条件に従い求めた, 安定な非原点平衡点がHopf分岐して非対称リミットサイクルが生じるパラメータ領域内に, カオス発生領域が広く存在することをシミュレーションで確かめた.本論文では, 同じ3次元発振器において, 非線形素子特性がカオス発生に及ぼす影響について考察する.その結果非線形特性の形をうまく選ぶことにより, 上記パラメータ領域内で必ずカオスが発生するようにできること, すなわち, 上記カオス発生の必要条件が十分条件にもなっていることを, シミュレーションで確かめる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-08-31
著者
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