生体膜を介する細胞内カルシウム輸送の解析 : ロバスト解析
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概要
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カルシウムイオンの細胞内輸送とりわけSarcoplasmic Reticulumによる細胞内カルシウムイオンのとりこみ機構に対して制御理論を応用組織全体として特性を理論的に分析した。カルシウムイオン輸送はカルシウムATPaseとうい酵素、カルシウムイオン、それに酵素を燐酸化しエネルギィーを与えるATPの3者からなり、これらが、連鎖的に反応しあって複合体を形成しカルシウムを輸送する。この反応をモデルで表現し、質量作用則を適用してRate equationsを導出した。反応係数は実験的に報告されている値を用いた。ロバスト制御理論にもとずいて、構造特異値を計算し、また、H∞およびH2、ノルムを計算した。細胞内カルシウムイオン濃度および、ATP濃度を増加させると、構造特異値およびH∞H2ノルムは鋭敏に変化した。カルシウム輸送機能の解析にはロバスト制御、H∞制御は有益と考えた。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-09-29
著者
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