優先順位を有する神経伝達機構における確率的情報処理機能解析
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概要
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神経系情報処理の特性を神経細胞軸索丘部と樹状突起部とで細胞膜の興奮性に相違があることに着目して、優先権が存在する場合の情報処理の解析方法を紹介する。処理時間は優先順位を有する(priority unit)入力が到着する確率を主変数とする指数関数型確率密度関数とした。特定の時刻でm個の優先入力と、n個の非優先(下位入力)が存在しかつ優先入力が処理されている確率、および非優先入力が処理されている確率のそれぞれに関する状態確率微分方程式を求めた。境界条件は積分方程式となった。解析解は確率母関数を設定することで決定した。これらから特性方程式を求め、ラプラス変換を作用させることで優先順位を有する状態確率の時間的変化を表現する関数式を求めた。優先順位の高い入力の処理される確率は時間が経過するにつれて増大した。本研究は神経軸索丘部と樹状突起部とで興奮性が大きくことなる場合の情報処理の解析に有用である。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-01-21
著者
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