視覚誘発電位からの色覚情報の抽出

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概要

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色刺激に対するtransientな視覚誘発電位(Visual Evoked Potential:以下VEP)の再現性を向上することを目的として、ノイズである自発脳波成分の除去を試みた。さらに、VEP波形の中で特に再現性の高い区間について刺激色との関係を検討した。ノイズ除去の方法としては、大振幅でなおかつ加算平均法での除去が保証されないα波律動の周波数帯域をカットする方法をとった。その結果、従来は低かった被験者間での波形の再現性が向上した。これはα波帯域の除去がVEP成分の抽出に有効であることを示している。さらに、α波除去後のVEPに時間差相関係数解析を適用した結果、呈示した色刺激の彩度が低いほど、VEPの発生区間が短いことが示された。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-29

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