テーパファイバによるフェムト秒コンティニウム光発生の数値解析と実験(次世代光ファイバ,機能性光ファイバ,フォトニック結晶ファイバ,光計測,光伝搬,光信号処理,一般)

概要

論文の詳細を見る
高ピーク強度の短光パルスが光ファイバなどの透明媒質中を伝搬するときに広い波長範囲にわたって連続スペクトル(Supercontinuum:SC)が発生することが知られている。最近では、クラッド径を数μm程度に細くした双方向テーパファイバを使用したSCスペクトル発生の実験結果が報告されている。極端に細くしたテーパファイバで非線形効果によるスペクトル広がりが増強されるためである。本研究では、テーパファイバの軸方向に沿って変化する分散特性、有効コア断面積を推定し、スプリットステップフーリエ法によってSCスペクトル発生の数値解析を行った。零分散波長近辺の0.85μmの波長でフェムト秒パルスを入射することにより、最大値から30dBの点で700nmに及ぶ広帯域なSCスペクトルの発生が数値解析により得られた。光源として、0.85μm、100fs、82MHzのフェムト秒Ti:Sapphireレーザを用いてコンティニウムスペクトルの基礎的実験を行い、数値解析結果と比較した。
2003-08-15