脳内声道モデル原理による声道構造推定に関する考察
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概要
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人間の音声情報処理過程を数理モデル化する際に,調音形音声合成システムは必要不可欠となる.このモデルでの主要機能は,線形強調フィルタリングWXによる音韻知覚の実現にある.音韻知覚とは声道パターンを知覚することと考えてきている.Wは調音形音声合成システム関数のコードブックを示し,Xは不特定話者の音声信号を示す.WXの音韻選択性における理想的な応答は,異種音韻カテゴリーに対してシャープ.また同一音韻カテゴリーに対してはブロードな特性である.我々は,この論文で人間の音韻知覚機能のみでなくそれを越えてWXへの特性から声道形状を同定することを検討し,またその評価について視察的でなく機械に反映できる定量的評価法を提案する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-10-20
著者
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