人間の音声処理機構の数理モデル化と脳内声道モデル原理
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
人間の音声生成過程メカニズムは,人間は雑音環境下でも容易に知覚でき,かつ同時にその調音模倣ができることで特色づけられている.これは,音声の知覚と生成との間に系統的な関係があることを示している.そして,音声模倣のプロセスは,決してスペクトル情報の交換から成っているのではなく,脳のネットワーク上での声道特性の符号化,復合化であると仮定する.これらの観点から,我々は人間の知覚と生成の統一音声生成過程システムの数理モデル化を提案する.音声生成は調音統合C(fAi,s)によってモデル化され,fAiは声道形状を表す.人工音韻知覚の応答はir=f(ΣWX-H)のように表記される.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-08-26
著者
関連論文
- 蝸牛神経核系に於ける音韻知覚の前処理モデリング
- 調音形音声合成における声帯音源モデルの特質
- 聴覚スペクトルと脳内声道モデルとの双方向能動処理特性
- 脳内声道モデル原理による声道構造推定に関する考察
- 人間の音声処理機構の数理モデル化と脳内声道モデル原理
- 遠心性脳情報をもつ聴覚末梢系の音声情報処理
- 子音知覚に於ける脳内声道モデル原理の効果
- 脳内声道モデル原理に関する定量記述について
- 脳内声道モデルによる音韻知覚模擬における話者非依存性・雑音抑圧性について