子音知覚に於ける脳内声道モデル原理の効果
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概要
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人間の音韻知覚機構は, 調音形音声合成系を用いる脳内声道モデルを核関数とする積分変換により数理モデル化される. 理想的には, 音韻選択性がカテゴリー間でシャープ, カテゴリー内の声道長変化に対しブロードな特性を持たねばならない. この究明に対処するため, 母音生成モデルと音声データベースの実母音生成系の直行度合いを調べてきている. 前舌, 後舌母音の識別度合いは理想的であるが, それぞれの中の各母音及び広範囲の声道長変化に対する母音の識別に対しては必ずしも望ましくない. 子音の知覚に対しても, 声道の過渡状態が情報要素として支配的と推論されるので, 本研究ではいくつかの子音に対する上記積分変換特性に関して検討した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-10-23
著者
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