Network DMAの長距離転送特性評価

概要

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伝送遅延時間の増加に伴いTCPの実効スループットが低下する等、ネットワークの高速化・広域化が通信プロトコルに与える影響は、Long Fat Pipeシンドロームと呼ばれ、近年大きな問題となっている。本稿では、伝送遅延時間に影響されることなく高速・広域ネットワークにおいてGbpsクラスのスループットを実現するトランスポートプロトコル"Network Direct Memory Access (Network DMA)"のスループット特性評価結果について報告する。Network DMAはパケットにメモリアドレスを付与して転送することにより、エンド端末間でネットワークを介した高速なメモリ間コピーを行う方式である。筆者らは、独自に開発した622Mbps-ATM回線エミュレータを用いて10,000kmに相当する伝送遅延を発生させNet work DMAとTCPのスループット特性の比較評価実験を行った。実験結果を元に、Long Fat PipeにおけるNetwork DMAの有効性について実証する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-10-17