光周波数ホッピングCDMAに適したチップレベル受信機(MP(Lambda)S,フォトニックネットワーク/制御,光波長変換・スイッチング,一般)

概要

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近年,光符号分割多元接続(OCDMA)が,光ファイバLAN等の分野で注目されている.OCDMAで最も深刻な問題の1つは,多元接続干渉(MUI)である.OCDMAの拡散方法には,光パルスを時間領域に拡散する時間拡散(1-D)と,時間及び周波数領域の2次元に拡散する周波数ホッピング(2-D)がある.光周波数ホッピングCDMA(FH-OCDMA)は,1-D OCDMA と比べ高速データ通信が可能であり,また同時ユーザ数を増やすことができるという利点がある.1-D OCDMAに対して,MUIの影響を低減することができるチップレベル受信機が提案され,相関受信機よりも優れた特性を達成することが報告されている.本稿では,アレイ同波路格子(AWG)と各拡散パルス検出用のフォトディテクタ(PD)から成るFH-OCDMAに適したチップレベル受信機を提案する.解析より,FH-OCDMAにおいて,提案受信機が相関受信機より優れたビット誤り率を達成し,多くのユーザを収容できることを示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-05-21