吸水性材料を用いた接地抵抗低減剤の基本特性
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概要
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通信施設の増加に伴い,これら施設に設置される接地の数も増加しているが,火山灰,砂礫質などの高接地抵抗地帯では,規定の接地抵抗値を得ることが難しく,接地抵抗低減剤の確立が強く望まれている.そこで,筆者らは接地抵抗低減剤として,吸水性材料を用いた接地抵抗低減方法を以前提案した.本論文では,箱型金属性容器を用いた接地抵抗測定方法について実際の大地と同等になるような金属性容器の壁面および底面からの影響を考慮した測定方法を明らかにした.また.水を吸水させた吸水性材料をプラスチック硬化剤の一種であるエポキシ樹脂で固化させた接地抵抗低減剤について,接地棒のみの接地抵抗値より低く,かつべントナイト処理剤より圧縮強度が高くなる重量配合比を決定する方法について検討した結果,吸水率が1 / 2の場合,吸水性材料とエポキシ樹脂との比が0.3以上,1.7以下であればよいことがわかった.更に,この低減剤を用いた埋設規模による接地抵抗低減効果について,埋設深度,大地導電率に関しては接地棒と同等の効果があること,埋設半径に関しては埋設半径の-0.37乗に比例して減少することが明らかになった.
- 1994-04-25
著者
-
井手口 健
東海大学産業工学部
-
古賀 広昭
熊本電波工業高等学校
-
徳田 正満
Ntt通信網研究所
-
古賀 広昭
熊本電波高専
-
井手口 健
NTT通信網研究所
-
山根 宏
NTT通信網研究所
-
山根 宏
Ntt通信網総合研究所
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