グラウンド面上の導線・導体板に抵抗皮膜を併設した場合の伝導・放射ノイズ低減効果

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概要

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筆者等はグラウンド面上に敷設された導線に適当な面積を有する抵抗皮膜を併設すると導線を伝搬する有効電力が広帯域に亘って減少する現象を見出しており、この現象を利用した電磁ノイズ対策を検討している。本報告では、グラウンド面と見なした銅板上に短い導線および導体板を絶縁層を介して敷設し、これら導線および導体板への抵抗皮膜の併設位置を変化させることにより、コモンモード有効電力の伝搬特性および遠方に放射される電界強度特性がどのように変化するのかを実験的に把握することを試みた。その結果、グラウンド面上に敷設された導線の横に抵抗皮膜を併設させることにより、そして導体板のエッジをはみ出すように抵抗皮膜を併設することにより、導線や銅板を伝搬するコモンモード電流の共振現象を抑制でき、この現象により伝搬有効電力の低減のみならず放射電磁波の低減効果が得られることが分かった。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-05-17

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