商用周波誘導対策用遮へいケーブル外被の磁性体テープ層設計方法の検討(電磁環境・EMC)
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概要
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高圧送電線からメタル通信線への商用周波電磁誘導対策として,電磁誘導遮へいケーブルが長年使用されてきている.電磁誘導遮へいケーブルの遮へい性能に大きく関与するのは良導体遮へい層の上に巻かれる磁性体テープ層であり,そのテープとして廉価で高透磁率を呈する電磁軟鉄が一般的に用いられ,製造時や施工時の取扱いやすさを考慮したテープ寸法や巻き形状が採用されてきた.しかし,磁性体層の透磁率特性が磁界の強さに対して非線形性をもつため,遮へい特性の設計に際しては磁性体テープ巻き層の付加インピーダンスの実測値を用いてケーブルの遮へい特性が設計されてきた.本論文は,商用周波基本波50Hzを対象に,透磁率特性の非線形性が遮へい特性へ及ぼす影響を理論的に求め,任意の磁性体種類,テープ寸法,テープ巻き形状に対して,非線形性を有する磁性体の複素透磁率-磁界の強さ特性から遮へい特性を計算する汎用的で実用的な方法を明らかにした.また以上の計算法に基づく遮へい外被の試作実験により,薄肉多層巻き層間絶縁化が有効であるという設計上のポイントを明らかにした.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-12-01
著者
-
服部 光男
NTTアドバンスドテクノジー(株)
-
服部 光男
Nttアドバンステクノロジ(株)
-
服部 光男
Nttアドバンステクノロジー株式会社
-
井手口 健
九州東海大学工学部
-
井手口 健
九州東海大学 工学部 電子情報工学科
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