ロボットによる発話理解過程に基づく相互信念の形成
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概要
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本稿では, 人との自然な言語コミュニケーションの基盤となる相互信念を, ロボットが発話理解過程を通して学習する方法について述べる.本方法では, 相互信念は, 複数の信念と, 各信念が人と共有されている確信の強さを示す重み付けによって, 表現される.学習される相互信念は, 音韻, 語彙, 文法, 行動コンテキストの影響, およびその他の非言語的な信念からなる.実験により, はじめは簡単な言語知識しか持たないアームロボットが人と言語と行動を介したインタラクションを通して相互信念を学習し, 断片的であいまいな発話を状況に応じた相互信念を用いて適切に理解して行動できるようになることを示す.本方法は, 人とロボットのインタラクションにおいて, 言語処理と身体性を反映した認知処理の融合を実現しており, より自然なコミュニケーションの実現のための新しいフレームワークを提供するものと考えている.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-12-13
著者
-
宮田 篤人
ソニーコンピュータサイエンス研究所:電気通信大学 電気通信学研究科 電子工学専攻
-
岩橋 直人
(株)ソニーコンピュータサイエンス研究所
-
岩橋 直人
ソニー Csl
-
岩橋 直人
ソニーコンピュータサイエンス研究所
-
槫松 明
電気通信大学 電気通信学研究科 電子工学専攻
-
槫松 明
電気通信大学
-
岩橋 直人
(独)情報通信研究機構:(株)国際電気通信基礎技術研究所
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