単一モード光ファイバ伝送における誘導ブリルアン散乱しきい値と符号誤り率劣化
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概要
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光ファイバ伝送システムで最大の中継利得を達成しようとすると,誘導ブリルアン散乱(SBS)による入射光パワー制限が制約条件の一つとなる.ディジタル伝送ではSBSの発生は符号誤り率の劣化を伴う.本論文では,単一モード光ファイバでの定常状態SBS方程式を,境界条件を考慮して,実際の使用条件下でのSBS光の状態を計算する手法を明確にした.その過程で,光ファイバ入射端でのSBSによる後方散乱光が,レイリー散乱による後方散乱光に等しくなる光ファイバ入射パワーをSBSしきい値と定義した.実測との詳細な比較により,本論文で定義したしきい値が,SBSによる符号誤り率劣化を正確に反映し,通常使用されているしきい値と比べて約2.5dB低い値となることを実証した.このしきい値を使用することにより,厳密な光ファイバ伝送システムの設計が可能となる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-08-25
著者
-
大川 典男
NTT光ネットワークシステム研究所
-
大川 典男
NTTネットワークサービスシステム研究所
-
伊藤 武
千葉工業大学工学部電気電子情報工学科
-
伊藤 武
北海道中央農試
-
林 義博
NTT光ネットワークシステム研究所
-
林 義博
NTTネットワークサービスシステム研究所
-
伊藤 武
千葉工業大学電子工学科
-
伊藤 武
千葉工業大学
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