重心動揺を指標としたサラウンド・ディスプレイ・システムの視覚的効果の測定 : 多変量自己回帰モデルによる解析

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概要

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人工現実感研究で注目されているサラウンド・ディスプレイの与える「臨場感」、「没入感」と言った心理的な印象の定量的な評価を行うために、画像の動きに対応する身体の微細な運動を重心動揺計で測定し、これを「臨場感」、「没入感」の指標とすることを考える。実験では、正面1面の大型ディスプレイと、観察者を囲むように配置した3面サラウンド・ディスプレイ2種の視覚効果を比較した。画面の動きと重心動揺の関係を定量的に解析するためには多変量自己回帰モデルを利用した。多変量自己回帰モデル当てはめることによりシステム同定を行い、インパルス応答と相対パワー寄与率から画像の影響を時間領域、周波数領域で調べるた。この方法を用いることにより、重心動揺の測定データから、画像の影響を抽出できることがわかった。この方法を用いて、測定データを解析した結果、コの字型に配置した3面ディスプレイは他の提示方法より左右方向の重心動揺へ与える影響が大きいことがわかった。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-12-14

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