輝度と色の位相情報の相互作用に与える高周波成分の影響

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概要

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色成分が輝度成分よりも遅れて知覚されるため、運動パターンの色成分は、輝度成分と比較して、運動方向と反対に空間的にずれて知覚される場合がある。本研究では、輝度成分が矩型波状に変調されているときは、輝度・色成分の位相のずれが予想されるものよりも小さくなることを明らかにした。この傾向は、速度条件、輝度・色コントラスト条件に関わりなくみられた。この結果から、輝度成分が矩型波状に変調されている場合には、輝度・色成分の相体位相を一致させるような相互作用が働くことが示唆される。また、このような相互作用は、比較的低い周波数の高調波が存在すれば働きうることが示唆された。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-03-12

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