歌声による聴覚ストループ干渉
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概要
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簡単な実験手法により,聴覚におけるストループ干渉を示した.刺激は,九つのピッチ-シラブルの組み合わせであった.ド,レ,ミの三つのシラブルのそれぞれが,C3,D3,E3の各々のピッチで歌われたものである.例えば,C3-ドは一致刺激,C3-レは不一致刺激である.聴取者の絶対音感の有無に関わらず,ピッチについて反応する際には,不一致のシラブルによる干渉がみられた.シラブルについて反応する際には,絶対音感を有する被験者に限り,不一致のピッチによる干渉がみられた.すなわち,双方向性の干渉パターンが絶対音感を有する聴取者に,片側方向性の干渉パターンが絶対音感を有しない聴取者にみられた.この結果は,先行研究(Miyazaki,2000)と一致している.絶対音感保持者のピッチ処理や,ストループ干渉のモデルに関する示唆を議論した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-12-12
著者
-
中田 力
新潟大学脳研究所統合脳機能研究センター
-
諏訪園 秀吾
新潟大学脳研究所統合脳機能研究センター
-
諏訪園 秀吾
新潟大学脳研究所
-
伊藤 浩介
新潟大学脳研究所統合脳機能研究センター
-
荒生 弘史
新潟大学人文学部
-
宮崎 謙一
新潟大学人文学部
-
宮崎 謙一
新潟大学 人文学部
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