配分課題における対話分析 : 発達遅滞児のケースから
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概要
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本研究では,ある発達遅滞児が,同じクラスではあるが彼より発達の遅れがみられる生徒と,発達年齢はほぼ同じであるが学年が違う生徒と,協同で均等配分課題(チップをお皿に同じように分ける課題)に取り組むときの対話分析を行い,発話にどのような違いがみられるかという分析を行った.教師と生徒という関係ではなく発達遅滞の生徒同士でも,協同学習により「分けることの意味」を理解しつつある過程や,また相手が変わることによって発話の種類や配分行動が変化することなどが示唆された.今まで発達遅滞児同士の協同学習や対話分析についてあまりとりあげられていなかったが,このような視点が発達遅滞児同士の学習においても重要であることが示唆された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-01-18
著者
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