DC型カラーPDPの寿命に到る過程放電している陰極の顕微鏡観察と放電面積の放電特性への影響

概要

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DC型PDPの寿命に到る過程を、放電している陰極を顕微鏡カメラを用いて観察した。輝度や放電電圧が小さな増減を繰り返しながら徐々に減少していくのは、陰極のスパッタ物が陰極近傍に単に堆積するのではなく、付着と消滅を繰り返しながら徐々に堆積するからである事が分かった。また、これらを元素分析すると、堆積物は陰極中の金属成分であった。堆積物の付着と消滅は、スパッタ物が陰極と電気的に接続し、陰極として働き再びスパッタされることにより起こると説明できる。さらに寿命後のパネルと、その陰極近傍の堆積物の形状に近い円形の陰極とで放電特性を比較し、放電電圧の低下の原因の一つが陰極面積の増大である確証を得た。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-10-27