13kb/s低遅延M-LCELP音声符号化方式
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概要
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欧州ETSI/GSMでは、移動電話向けに1988年にフルレート方式を標準化しサービスを提供している。この方式はRPE-LTPと呼ばれ、音声符号化に13kb/s、誤り訂正符号化に9.8kb/s、合計で22.8kb/sを使用している。一方、近年の音声符号化技術の進展に伴い、ITU-Tで16kb/sのLD-CELPがG.728として標準化され、32kb/s ADPCM相当の音質を獲得している。さらに、ITU-Tでは8kb/sでADPCM相当の音質を有する音声符号化の標準化を勧めている。このような背景において、GSMでは最新技術を導入してフルレートの音質を改良し、移動電話のユーザ数を増大させることを目的としたEFR(Enhanced Full-Rate)音声符号化の標準化を実施することに決定した。EFRのビットレートはフルレートと同一、要求音質は誤りなしのときにG.728相当とし、処理遅延はできる限り低減することを目標としている。著者らは、これまでに4kb/sで良好な音質の得られるM-LCELP(Multi-Mode Learned CELP)符号化を提案してきた。本稿では、GSM EFRを目指し、M-LCELPを基本にして処理遅延の低減と高音質化をはかった結果を報告する。
- 1995-03-27
著者
-
小澤 一範
NEC情報メディア研究所
-
田海 真一
NEC情報メディア研究所
-
熊谷 弘巳
NEC情報システムズ
-
野村 俊之
NEC情報メディア研究所
-
芹沢 昌宏
NEC情報メディア研究所
-
小澤 一範
日本電気株式会社 モバイルipネットワーク事業部
-
野村 俊之
Nec共通基盤ソフトウェア研究所
-
野村 俊之
NEC情報・メディアプロセシング研究所
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