広帯域楽音直交変換符号化における高効率ハーモニクス符号化法

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概要

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近年、マルチメディアを応用した様々なサービスが提供されてきている。インターネット通信などの応用においては、音声のみならず楽音信号も扱われるため、低ビットレートでも高音質な音楽符号化方式が求められる。楽音符号化方式として、LPC予測合成フィルタの残差信号をDCT 等の直交変換する方法が広く使用されている。直交変換された残差信号は、ハーモニクス成分とそれ以外の雑音成分として、効率的に符号化できる。特に、ハーモニクス成分は、ピッチ周波数間隔の繰り返し成分としてベクトル量子化を用いて表現されていたが、音楽信号では十分な性能が得られているとはいえなかった。本稿では、このハーモニックス成分を周期成分の概形と各ハーモニクスの振幅値に分けて符号化する直交変換係数符号化法を提案し、計算機実験によりその有効性を確認する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-08-13

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