発振器解析における位相雑音と振幅雑音の分離
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概要
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これまでに著者は発振器の雑音解析手法[1][2]を提案してきたが、これらの手法は振幅雑音と位相雑音を共に含んだ雑音電力を求めるものであった。文献[3]-[5]では、簡単な BLC 共振回路における位相雑音と振幅雑音の解析について述べているが、共振器を含まない発振器については議論していない。また, ハーモニックバランス法を基本とした周波数領域での位相雑音計算手法[6]が提案されているが, 矛盾した記述があり、具体的な手法が不明である。発振波形のゼロクロス点での微分値から位相雑音を計算する時間領域の手法[7]も提案されているが、振幅雑音との関係は明らかになっておらず、時間領域で計算する有効性が不明である。本論文では、周期的時変伝達関数と発振器の振幅/位相雑音を関連づけて、共振器の有無に関わらず、振幅/位相雑音を厳密に分離する方法を述べる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06
著者
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谷本 洋
(株)東芝研究開発センター:(現)北見工業大学工学部電気電子工学科
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奥村 万規子
(株)東芝研究開発センター:(現)神奈川工科大学電気電子工学科
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奥村 万規子
東芝研究開発センター
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谷本 洋
東芝研究開発センター
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