ヘッドホン音像定位レンダリングシステムの構成
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概要
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マルチメディアの普及に向け, 新しいサウンドコンテンツを効果的かつ容易に制作できることが望まれている. 特に音響効果に対してはビデオゲームの高性能化や, ドルビーディジタルの規格化により, マルチチャネル音声や音像定位に対し関心が高まっている. ヘッドホンを用いた音響装置は, スピーカに比ベセッティングが容易で, ハードウェアが安価である. しかし通常のステレオ処理した信号をヘッドホンで受聴すると頭内に音像が定位し前後の判断をすることは困難である. そのため通常のステレオ処理の代わりに頭部伝達関数(HRTF)や音像定位伝達関数(SLTF)を畳み込み処理することで定位精度を向上をするという手法が提案されている[1]. 従来のステレオ処理は左右方向のみ定位感を制御することから, その操作は調整卓上のレベル, 位相調整つまみで十分かつ容易に行えた. しかしHRTFやSLTFの使用により, 制御が2次元または3次元に広がり, 調整つまみのみで操作を行うことは非常に困難になっている. 本報告では, 新たに開発したヘッドホン音像定位レンダリングシステムの構成, および定位感の制御を容易に出来るGUIを持つ操作用ソフトウェアについて述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06
著者
-
岡本 学
Nttヒューマンインタフェース研究所
-
青木 茂明
NTTヒューマンインタフェース研究所
-
松井 弘行
NTTヒューマンインタフェース研究所
-
木下 郁一郎
NTTヒューマンインタフェース研究所
-
木下 郁一郎
Nttサイバースペース研究所
-
岡本 学
慶応大 理工
-
松井 弘行
Nttサイバーソリューション研究所
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