FAXカバーシートからの宛名領域抽出のための一検討

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概要

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FAXのカバーシートに記入された宛名を認識することにより、受信FAX文書のルーティングや分類の自動化が可能となる。その実現のためには、まずカバーシートから宛名が記入された領域 (以下、宛名領域) を抽出する必要がある。これまでに、宛名を示す単語 (以下、キーワード) である"To:"を認識することによってカバーシートから宛名領域を抽出する方法が提案されている。しかし、"To:"等に比べ字形が複雑な"様", "殿"などの漢字をキーワードとしているカバーシートを対象とする場合、FAX送信による画質劣化の影響により認識が困難になる場合が多い。そこで、認識結果に加え、宛名として記入された文字の配置や大きさに関する情報を用いることにより、高精度に宛名領域を抽出する方法について検討を行った。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-03-06

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