時空間解像度を領域毎に制御するインタラクティブ符号化手法
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概要
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実時間・自動処理を前提とした従来の動画像符号化の枠組みから離れた新しい符号化手法として、筆者らは、送信者のマニュアル操作を積極的に利用する「インタラクティブ符号化」の概念を提唱した。その適用対象の一つとして符号化制御を取り上げ、領域単位に前処理・量子化制御の手法を選択する「インタラクティブ符号化制御」の検討を進めている。従来の符号化制御手法は、原画像全体をできるかぎり忠実に符号化することを目指す、という信号処理の観点から行われていた。これに対し、インタラクティブ符号化制御手法では、画像を観察した送信者が領域毎に情報としての重要度を判定し、重要度の高い領域には多くの符号量を与えて高画質な復号画像が得られるようにし、逆に重要度の低い領域からは符号量を削減して高圧縮を目指す。すなわち、送信者の望んだ画質を得るという観点から符号化効率の改善が図られる。重要度の低い領域に対して、Low Pass Filterを用いて空間解像度を低下させることにより符号量の削減を図る手法については既に報告を行った。本稿では、領域毎に時間解像度に差を設けることによる符号化効率の改善について、実験結果と共に報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06
著者
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