マルチメディア通信プロトコルRTPの機能拡張と試験的実装

概要

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プロセッサやネットワーク技術の進歩により、マルチメディア通信の基盤が整いつつある。特にデジタルAudio Videoとネットワークを組合わせたマルチメディアオンデマンド技術及びそれらを実現するためのマルチメディアプロトコルの研究開発が活発である。またInternetでは既存のプロトコルスタックを用いてマルチメディア通信を行なう実験が既に行なわれている。しかし、既存のbest-effort型のプロトコルでの限界も認識されており、Internetの標準化機関IETFのAudio-Video Transport WGでマルチメディアトランスポートプロトコルとしてRTP(Real-time Transport Protocol)が研究開発されている。RTPはmulticastなどの制御を行なうためのRTCPを含み、固定ヘッダはtime stampを含む8 octetで、QOS、認証、暗号化などの多様な機能は全てoptionで対応する、高い拡張性があるプロトコルである。しかし、フロー制御などの機能が不足している問題点がある。本稿では、RTPを基にした機能拡張及びその拡張RTP上で試験的実装について報告する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-03-27