近接者間の偶発的コミュニケーションの分析
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概要
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近接者間のコミュニケーションは、会話を開始するまでの心理的。物理的な敷居が低く、潜在的な共同作業者との人間関係の維持や、漠然としたアイデアの伝達が容易になり、オフィスの知的生産性に重要な役割をはたしていることが知られている。これに対し、ビデオ画像通信を用いて遠隔のオフィスの状況を覗いてから会話を開始できるようにすることで、遠隔者の会話を近接者間のインフォーマルな会話に近づけるためのシステムの研究が各所で行われている。これらのシステムの課題として、プライバシーと侵入感のトレードオフの問題、及び、偶発的コミュニケーション支援の問題が上げられる。我々は、これらの課題に対して、受け手の周辺者を含めたグループ単位でブラウジングするシステムモデルを提案している。本稿では仮想的訪問者、仮想的周辺者のサービス概念を提案し、実際のオフィスで発生するコミュニケーションの観察により、その有効性を検証する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-11
著者
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