遠隔の共同作業における文書共有の効果
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概要
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パソコン上の画面を通信相手と相互に操作しながらテレビ電話で会話できる通信システムが多数開発されているが、電話やファックスのように日常のオフィスワークで利用されている例は少ない。原因のひとつとしてテレビ電話機能やリアルタイム文書共有機能が電話とファクシミリを用いた今までのコミュンケーションと比較した時の効果が明らかになっていないことがあげられる。本稿では、リアルタイム文書共有機能の効果について評価実験を行ったので報告する。画面共有の効果として、過去のパズルを用いた実験では、お互いが納得するまで議論をつづける傾向が明らかになっている。共有黒板は、相手にパズルの解きかたを説明するだけでなく、パズルを解くための計算用紙として利用されるため、相手の描画行動から言語化されない推論過程をモニタすることが可能になり、議論が活発化したものと考えられる。図面を用いた設計作業では画面共有の効果が期待できるが、日常のオフィスワークでは複雑な図表を含まない単純な文書を用いることが多く、ファクシミリであらかじめ文書を送り電話でも十分なコミュニケーションが可能であるとの意見も多い。そこで、単純な1頁の文書を用いた打合せに対して、画面共有の効果がどのように現れるかを分析した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-27
著者
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