運動野の神経活動からの腕の運動予測(<特集>「脳・認知科学」及び一般)
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概要
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運動野(M1)から計測した神経活動からサルの腕の運動を再現した.ターゲットヘの到達運動中に,M1からシングルニューロン活動を記録し,同時に筋電信号と3次元の運動軌道を計測した.まず始めに,M1の少ない数の神経活動から筋電信号を推定し,その後,神経回路モデルを用いて筋電信号から腕の運動を推定した.最終的には,M1の神経活動から筋電信号を経由して運動を再構成したことになる.再構成した腕の運動は計測した運動とほぼ等しいものであった.このような2段階の推定方法を用いた理由は,運動だけでなく,トルクやインピーダンスといった力学的な信号までを予測可能にするためである.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-01-20
著者
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小池 康晴
科学技術振興事業団さきがけ21,東京工業大学精密工学研究所
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広瀬 秀顕
筑波大学医学研究科
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飯島 敏夫
電子情報通信学会:東北大学大学院生命科学研究科脳機能解析構築学講座
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櫻井 芳雄
科学技術振興機構crest:京都大学大学院文学研究科
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広瀬 秀顕
東北大学大学院生命科学研究科
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飯島 敏夫
科学技術振興機構CREST
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