2眼による輝度の比を利用した物体面の形状計測
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概要
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本論文では,2台のカメラによる輝度情報を用いた3次元形状計測の一手法を提案する.距離情報が既知の点について,まず,2台のカメラの画像の輝度情報から,その点での面素の傾き(法線方法角)を求める.次に,この法線方位角から,ルンゲ・クッタ(Runge-Kutta)法に基づく数値積分より,近傍の点の距離情報を求める.これら一連の演算を繰り返せば,輪切にした物体面上の3次元座標が順次求められ,物体の形状を再現できる.面素の法線方位角を求めるため,光源の光軸を含む平面内で,この光軸に対して2台のカメラを対称に配置し,物体を一定間隔で回転して撮影するものとする.得られた複数枚の画像から,3次元座標が既知の点の輝度を知ることができ,回転角に対する両カメラの輝度比(dB表示)のグラフを描くことができる.反射特性が等方的で鏡面反射成分をもつ物体では,面素の法線方位角方向が照射光の方向と平行なときに,両カメラでの輝度が等しくなる.従って,回転角対輝度比のグラフで輝度比が0dBの点を直線内挿で算出すれば,法線方位角が求められる.実験では,凹凸のある柱状物体を10゜ごとに回転して撮影した画像から,物体の形状を1.5mm以下の誤差で求めることができた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-09-25
著者
-
平井 宏
京都工芸繊維大学工芸学部
-
平井 宏
京都工芸繊維大学工芸科学研究科
-
平井 宏
京都工芸繊維大学大学院
-
谷口 大輔
京都工芸繊維大学工芸学部電子情報工学科(日本電気株式会社)
-
川染 毅史
京都工芸繊維大学工芸学部電子情報工学科(キヤノン株式会社)
-
堤 喜代司
京都工芸繊維大学工芸学部電子情報工学科
-
弓場 芳治
京都工芸繊維大学工芸学部電子情報工学科(岡山県立大学)
-
平井 宏
京都工繊大
-
弓場 芳治
岡山県立大学情報工学部情報システム工学料
-
堤 喜代司
京都工芸繊維大学工芸学部
-
堤 喜代司
京都工芸繊維大学
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