幾何学的性質に基づくだ円弧の中心検出
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概要
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だ円弧は各種図面や回転体を含む写真画像等の中に頻繁に現れる.従来,だ円弧の代表的認識法としてハフ(Hough)変換がある.ハフ変換ではだ円の幾何学的性質の利用は少なく,多くの因難な問題を多次元のパラメータ空間に持ち込んでいた.本論文では直感的な洞察が可能な画像空間での処理が望ましいとの立場から,幾何学的性質を利用した新たなだ円弧の中心検出法を提案する.具体的には,だ円の中心対称性と直径の存在という二つの幾何学的性質から,直径が定まり,複数の直径の交点として中心が求まることを理論的に示した.また,直径の決定精度について解析した.最後に図面上に描いただ円弧について実験を行い,実現の可能性を示した.本方法により,だ円の5個のパラメータの中で認識過程で最も支配的とされる二つの中心座標パラメータを,簡単な演算処理で,画像空間上で他のパラメータと独立に求めることが可能となる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-07-25
著者
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