通常映像およびISDN映像の話者映像効果の比較研究
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概要
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本論文では複数音声を電子的に混合した単語音声を一方の話者映像と共に視聴者に提示し, 単語認識の正答率を測り, 通常映像とISDN映像の話者映像効果を比較した. 本手法では複数音声を左右耳から提示する方法に比べ, 話者映像効果がより顕著に現れるほか, 正答率に異なった特性が見られることが示された. ISDN映像の話者映像効果は映像と音声が同期している場合でも低く, 話者映像効果は通常映像の1/2程度であった. またISDN映像の話者映像効果は個人差が大きく, 通常映像以上に話者映像効果を示す人がいる一方で, 逆に話者映像効果が皆無か逆効果を示す視聴者も30%に達した. このような差が見られた理由を, 映像の動的効果と静的効果によって検討し, 正答率と音声対の波形の類似性について検討を行った. ディジタル画像の圧縮・伝送においては, 圧縮率, 伝送速度だけでなく映像効果に着目した研究が必要であることを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-04-25
著者
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