筆記個人性を用いた手書き数字認識の改善
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概要
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本論文では,判読し難い文字に遭遇したときには他の文字を見て判断するという人間の読取動作と類似の処理を文字認識においても実現することを目的に,筆記個人性の検証と筆記個人性を用いた誤読検出について述べている.まず,パターン整合法による認識で用いられる特徴ベクトルの主成分を字形を表すベクトルとして用いることにより,同一筆記者であれば同じカテゴリーに属する文字は同じような字形で筆記されること,また,異なるカテゴリー間にも字形の相関があることを定量的に検証する.次いで,認識処理で誤読された文字の字形は正しく認識された文字の字形とは不自然な関係にあるとの考えに基づき,不自然さの検出方法を,同じカテゴリーに認識された文字との比較から求める場合と,異なるカテゴリーに認識された文字との比較から求める場合の2通りについて提案する.最後に,不自然さを用いた誤読検出・修正を試み,認識結果が著しく向上することを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-07-25
著者
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