文脈情報変換型機械翻訳システムCONTRAST : 解析・生成・知識表現
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概要
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本論文では電子技術総合研究所で開発した文脈情報変換型機械翻訳システムCONTRASTの日本語解析システムおよび英語生成システムと,そこで用いる知識について概説する.CONTRASTの日本語解析システムは構文解析部・意味解析部・文脈解析部からなる.構文解析部はEarleyのアルゴリズムに基づく完全横型構文解析システムであり,意味解析部は格関係に基づく1文ごとの解析を行う.文脈解析部は1文ごとの意味解析結果に含まれる事象を,概念辞書中にプロセスモデルとして記述された一般知識から取り出した枠組みに組み込んで原文に対する一つの中間言語表現を作り上げていく.CONTRASTの英語生成システムはこうして得られた中間言語表現から出発し,概念辞書(これは解析用のものを共有する)を参照しながら英語文章に関する実在依存知識を用いて,英語文章を作成する.一般知識の記述である概念辞書の書式と個々の文章に対する文脈情報の記述である中間言語表現の書式は同じである.概念体系の概略とシステム作成時に得られたいくつかの反省点についても述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-04-25
著者
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